毎月発刊しているニューズレターの最新号を掲載しました。
こちらよりPDFで閲覧が可能です。修了生の体験談や施設の近況等、ぜひご一読ください。
体験談「かつてどのようで 何が起こり 今どのようか」 修了生 摂食障害 S・Rさん
わたしは小さい頃から、人からどう思われているか気にしたり、嫌われてないかと不安になったりする気持ちが強かったです。中学2年生のときに周りの子と体型を比べ始めるようになり、ダイエットを始めました。最初は軽い食事制限や運動だけでしたが、だんだんエスカレートしていき、最終的にはほとんど食事を取ることができなくなってしまいました。何を食べるにもカロリーが分からないと不安でした。そして減っていく体重や痩せていく体型を見るのが快感となっていくようになりました。その頃になると、太るのが怖いという気持ちが出始めて、少し食べすぎただけで、罪悪感や後悔でいっぱいになるようになりました。みるみる痩せていったので、学校や親から病院に行くように促されました。診断されたのは摂食障害の拒食症でした。その初診の1ヶ月後には低体重により入院になりました。1番酷かった時は体重が30kg代前半まで落ちました。入院生活はひたすら太りたくない気持ちと早く体重を増やして退院したい気持ちとの葛藤でした。目標体重が決められていたのでその体重に増やすまで退院できませんでした。わたしは今だけ体重を増やして、退院後また痩せればいいという考えで、入院食を完食し続けて体重を増やし何とか退院しました。しかし、体重が少し増えただけで痩せていたいという摂食障害根本の考え方は何ひとつ変わっていませんでした。
退院後は、食べられなかった拒食の時とは逆で食べたい欲求との戦いでした。太りたくないのにたくさん食べてしまう。過食に移行したのです。わたしは増え続けていく体重が恐ろしく、食べたものを吐くようになりました。そして、そこから食べ吐きをする生活が8年ほど続きました。毎日ほとんど欠かさず、食事をする度に食べ吐きをしていました。やめたら太ってしまうという気持ちと、過食しているとその時だけ現実から逃げられるという考えで、やめることはできませんでした。嫌なことがあったとき、疲れたとき、頑張ったとき、暇なとき、どんなときでもしていました。食べ吐きは習慣であり、私の全てになっていきました。欲求が高まると食べ始めるのですが、そのあとはだんだん後悔の気持ちが大きくなっていき、最後は苦しくなるまでお腹パンパンに詰め込み、泣きながら吐いていました。
そして終わったあとにはもうやめたいもう食べたくないと思うのですが、次の日には、ま
たは数時間後にはまた同じように食べ始めるのでした。一日中、食べ物のことを考え、体型
に執着していました。1 日でたくさんのお金を食べ物に使っていたので、食費もすごくかか
りました。最初こそ自分でどうにか稼いでいましたが、最終的にはカードや携帯料金の支払
いを溜め込み、当時付き合っていた彼氏や親に頼りきりになるようになりました。もうどう
すればいいか分かりませんでした。どんなに状況が悪くなっても食べ吐きを止められなか
ったのです。
あるとき、経済的にも精神的にも人間関係も全てがだめになるときが来ました。そこで、
一緒に住んでいた両親からRD に通うという提案を受けました。私はそれを受け入れまし
たが、施設に行ったところで止められるとは思っていませんでした。なぜなら、止めるため
には、既に自分でいろいろな方法を試していたからです。それでも無理だったのに、施設に
通うぐらいでやめられるわけがないと思っていました。しかし、通い始めて3 週間、食べ吐
きが止まりました。わたしも周りの人もみんな驚いていました。わたしは最初それが自分の
力で止められたと思っていました。しかし、今思うとあれはRD に通い始めて、同じ依存症
の仲間という存在に出会い、自分も回復したいという前向きな気持ちになれたからだと思
います。もう、一旦太ってしまってもいいやという気持ちになることができ、痩せた体と食
べ吐きを手放すことができました。RD の先行く仲間や職員さんが良く気にかけて下さった
ので、通所する度に声をかけてくれ、たわいもない話ができました。それは私にとってとて
も大きなものでした。RD で過ごす時間は楽しく、居心地が良かったです。わたしは今まで
ずっと孤独感が強く、居場所と思える場所や友達だと思える人もいませんでした。しかし、
RD に来てからはそういう孤独感というのは少し減った気がします。
今は1 年8 ヶ月食べ吐きを止められています。体重は食べ吐きを止めてから18kg 程増え
ました。今でも自分の体型が気になってしまい落ち込むこともあります。しかし、それ以上
に食べたい時に食べたいものを食べたい量だけ食べられる、健康的な食事をできることが
幸せに感じられます。また、どれだけ病気が酷くなっても見捨てず、そばに居てくれ、回復
を祈ってくれていた家族にはとても感謝しています。たくさん心配や迷惑をかけてきまし
たが、ステップに取り組む中で埋め合わせをすることもできました。プログラムに取り組ん
でいると、自分の良いところも悪いところもたくさん見えてきます。私は自分のことをもっ
と好きになれるように、欠点や短所は変えていけるように行動していきたいです。これから
も仲間との繋がり、12 ステップを大切にして、回復を続けていきます。


